特報 『「卑劣、無慈悲、執拗、残虐、冷酷、非道」山梨・強盗殺人などで25歳被告に死刑求刑』


強盗殺人罪において殺人が未遂に終わった場合、すなわち強盗殺人未遂罪のみを指すことになる。 窃盗犯人が逮捕を免れるため、追跡してきた警察官に対して暴行を加えて傷害を与えた場合、強盗致傷罪と公務執行妨害罪は観念的競合の関係に立つ(大判明治43年2月15日刑録16輯236頁)。 一個の強盗
7キロバイト (1,107 語) - 2019年10月8日 (火) 14:03



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「卑劣、無慈悲、執拗、残虐、冷酷、非道」山梨・強盗殺人などで25歳被告に死刑求刑

2016年に山梨県甲州市の男性が殺害され長野県南牧村の畑で遺体が見つかった事件などで、強盗殺人や強盗致死などの罪に問われた住所不詳、無職、武井北斗被告(25)に対し、検察側は25日、甲府地裁(横山泰造裁判長)の裁判員裁判で「犯罪性向は根深く、更生可能性はない」と述べ、死刑を求刑した。弁護側は両罪を無罪とした上で有期刑が相当と主張し、結審した。判決は11月8日。
 強盗殺人事件について、検察側は論告で「(貴金属買い取り店の)鍵を奪うとともに殺害し(遺体を)埋めることまで計画のうちだった」と主張。さらに、「『許してください』との懇願も無視し執拗(しつよう)な暴力で命を奪った」などと指摘し「卑劣、無慈悲、執拗、残虐、冷酷、非道」と非難した。
 検察側は武井被告について「事件の中心でメンバーを入れ替えながら金を得るために犯行を繰り返した」と指摘。さらに「謝罪の言葉はなく罪と向き合っていない」と述べた。
 起訴状などによると、武井被告は2016年11月26日、甲州市の貴金属買い取り店店長、斉藤弥生さん(当時36歳)方に侵入し、帰宅した斉藤さんをハンマーのような凶器などで複数回殴って27日未明までに死亡させ、斉藤さんの車と鍵を奪ったとされる(強盗殺人事件)。また、同年8月17日、甲府市の会社役員、若宮利雄さん(当時73歳)方に侵入し、若宮さんに暴行を加え死亡させ、駆け付けた警備員の顔などにけがをさせたとされる(強盗致死事件)。
 弁護側は両事件について、武井被告が「覚えていない」と主張していることなどを挙げ、無罪を主張。別の強盗致傷罪などについては「矯正教育を与える相当期間の施設内での処遇が必要」と述べ、有期刑が相当とした。




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