『【巨人】元木コーチの観察眼 CSは「シーズンと違うこともあるかも」』についてTwitterの反応


元木 大介(もとき だいすけ、1971年12月30日 - )は、大阪府豊中市出身のプロ野球選手(内野手、外野手)。右投右打。 現役引退後は、野球解説者(TBS「S☆1」、日テレG+「徳光和夫の週刊ジャイアンツ)、タレント業、Vシネマ中心の俳優業などで活動していた。所属事務所はケイダッシュグループの
27キロバイト (2,902 語) - 2019年10月2日 (水) 06:53



(出典 c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp)


【巨人】元木コーチの観察眼 CSは「シーズンと違うこともあるかも」

連載インタビュー企画「セ界一のコーチ G論」の第3回は、元木大介内野守備兼打撃コーチ(47)。就任1年目ながら明るい性格と現役時代に「クセ者」と呼ばれた野球観でチーム5年ぶりのリーグ優勝に貢献。シーズンを振り返り、CSでの戦い方などを語った。(取材・構成=後藤 亮太)
 2005年の現役引退から13年を経て、今季から現場復帰し、コーチ1年目でリーグVに貢献。率直な心境は。
 「僕の耳にも『タレントみたいなやつをコーチにして大丈夫なのか』って声はさんざん入っていたけど、『うるさい。あなたたちより野球を知っているよ』って心の中で思いながらやっていた。監督の顔に泥を塗るわけにはいかないと思って必死に戦って、優勝した時は本当にうれしかった」
 春季キャンプから選手たちに明るい空気をもたらし、攻撃時には三塁コーチャーとしてベンチからのサイン伝達や勝負どころでの走者への指示など、重要な役割を担った。
 「すごく責任感があるし、僕の判断で試合が動いたりする。常に試合の流れ、相手投手、次の打者、味方ベンチには誰が残っていて、相手ベンチには誰が残っているのか…。サインを出して『じゃあ、どうぞ』ではなく、出し終わった瞬間に守備位置は変わっていないかと周りを見ていた。ここは強引に突っ込んだ方がいいか、止めた方がいいかとか、あちこちの野手を見ていたから、すごく疲れるよね」
 ハイライトとなったのは、9月21日のDeNA戦(横浜)の9回の攻撃※。好判断で同点を演出し、チームは逆転勝利で優勝を決めた。
 「重(信)のスタートが多少遅いかなと思ったけど、(小林)誠司が打って、ここで止めたら俺が怒られるんじゃないかと一瞬思った。0コンマ何秒の中で、回ってきた時に回すべきだと思って。回して、それろって。ただ、あれをとられてアウトになっても、ベースが隠れていたから(相手捕手の)コリジョンでセーフになると思った。そこまで冷静に見ることはできていた」
 試合では現役時代に「クセ者」と呼ばれたたぐいまれな野球観を若い選手に伝授してきた。
 「自分ができない分、選手たちにはやってもらいたい。三塁に走者が来て、相手の(守備の)タイムがかかってなかったら、(本塁に)『いけ、いけ、いけ』って。そういうのはしょっちゅう言ったね。そういう嫌らしい野球、隙あらばというようなことをやっていくと、選手も覚えてくるから」
若手に伝えた嫌らしい野球 内野守備コーチとしても、若手選手の成長を感じている。開幕直後に正二塁手の吉川尚が故障で離脱したが、その穴を山本、若林、田中俊の同学年トリオがカバーした。
 「若い選手はチャンスをものにしようと一生懸命頑張った。若いからといってミスに目をつぶるわけにはいかないから、厳しく当たってきたけど、いい時は褒めてあげる。緊張もするだろうけど、野球を覚えてほしいからね。今年はみんなで戦った一年じゃないかな」
 9日からはCS最終ステージが始まる。今季限りでチームの大黒柱の阿部が現役引退するため、元木コーチが「日本一になって胴上げして送ってあげたい」と話すように、最大の目標は7年ぶりの日本一。王者として受けて立つ側だが、どういう戦い方が大事になるか。
 「勢いも大事だし、ミスをしないこと。ミスをしたくないと硬くなるのではなく、攻撃的に、大胆にいきながらミスをしない。短期決戦はエラーをしたら負け。だから、相手のミスにはとことんつけ込む。1センチの傷口を見つけたら、そこからみんなでジワジワ1メートルに広げるようなね」
 ただ、何が起こるか予想がつかないのも短期決戦。「クセ者」と呼ばれた男は、最後は不敵な笑みを浮かべながら、言葉を残した

「CSはDeNAと阪神どっちがくるか分からないけど、シーズンと同じ戦いをしていてもダメだよね。秘策? シーズンと違うこともあるかもしれないよ」
 ※マジック2で迎えた9月21日の2位・DeNA戦(横浜)は、1点ビハインドで9回の攻撃に突入。相手守護神・山崎の前に簡単に2死とされたが、重信が四球で出塁すると、次打者・若林の打席で二盗を決める。若林も四球で2死一、二塁とすると、続く小林は右前安打。右翼手・梶谷の本塁へのワンバウンド送球を相手捕手が後ろにそらし、土壇場で同点に追いつくと、最後は延長10回に増田大の勝ち越し打で優勝を決めた。
 ◆元木 大介(もとき・だいすけ)1971年12月30日、大阪府生まれ。47歳。上宮高で甲子園に3回出場し、甲子園通算6本塁打は清原(PL学園)の13本に次ぎ、歴代2位タイ。90年ドラフト1位で巨人入り。相手の意表をつく小技、隠し球などの大技も見せ、当時の長嶋監督が「クセ者」と命名した。2005年オフに33歳で現役引退。18年オフに巨人内野守備兼打撃コーチに就任した。選手時代は通算1205試合で打率2割6分2厘、66本塁打、378打点。右投右打。

【『【巨人】元木コーチの観察眼 CSは「シーズンと違うこともあるかも」』についてTwitterの反応】の続きを読む