2020年9月26日から30日は、宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」が無料で観られる嬉しい期間♡

いつもは有料のチャンネルなので、宝塚ファンの方はもちろん、「宝塚歌劇に興味はあったけど、なかなか観る機会がなくて……」という方も、気軽に宝塚の世界に触れるチャンスです。

この5日間はたくさんの番組が放送されるのですが、その中から宝塚ファンの私が個人的に宝塚初心者の方にオススメしたい作品ベスト3をご紹介します！＜第3位：宝塚の代表作！宙組『風と共に去りぬ』＞
第3位は名作「風と共に去りぬ」。1977年の初演以来、何度も再演を重ねている宝塚の代表作のひとつです。

今回放送されるのは2004年公演の宙組版。公演当時、ゴールデンコンビと呼ばれていた和央ようかさんと花總まりさんのトップコンビが観られる機会は貴重です。個人的に、花總まりさんは宝塚にハマったきっかけでもある娘役さんなので思い入れもひとしお。

花總まりさんが演じるスカーレット・オハラを、私も久しぶりに堪能したいと思います！

放送日時：9月28日 8時30分〜

＜第2位：明日海りおさんの美しさにうっとり♡花組『A Fairy Tale─青い薔薇の精─』＞
第2位は、幻想的な2019年花組『A Fairy Tale─青い薔薇の精─』。退団後も「ポーの一族」などへの出演で注目を集める明日海りおさんの退団公演でした。

「青い薔薇の精」を演じる明日海りおさんの耽美な雰囲気にうっとりできる、宝塚ならではの作品です。

ものすごく個人的なことですが、明日海りおさんの主演作品だと『アリスの恋人』（2011年・月組）が大大大好きなのです。

今回の無料放送期間には放送されないのが悔やまれますが、もし「明日海さんの“繊細な美青年”的な役柄が好きになっちゃった♡」という方はぜひ『アリスの恋人』もチェックしてみて下さい。

放送日時：9月26日 23時00分〜

＜第1位:宝塚の楽しさてんこもり！宙組『オーシャンズ11』＞
堂々の第1位は、2019年宙組「オーシャンズ11」！

言わずと知れた同タイトルのハリウッド映画の舞台版で、ストーリーが分かりやすい・華やか・男役さんの見せ場が多くてかっこいいと宝塚初心者でも楽しみやすい要素がそろっています。

主人公サイドの11人の仲間たちが個性豊かで素敵なのはもちろん、敵役サイドも魅力的なのでどのシーンも飽きないんですよね。そして宝塚では珍しいアドリブシーンも見どころのひとつ！

華やかなカジノを舞台に繰り広げられる、ダニー・オーシャンの大計画に、貴女も魅きこまれてしまうこと間違いありません。

放送日時：9月30日 18時45分〜

【宝塚の世界に触れてみて♡】
もちろんこの他にも

・マンガ原作「はいからさんが通る（花組）」

・歴史ミュージカル「ひかりふる路 ～革命家、マクシミリアン・ロベスピエール～（雪組）」

・男役の美学を追求するショー「NICE GUY!!－その男、Sによる法則－（宙組）」

などなど、魅力的な作品がたくさん放送されます。

これまで宝塚を観る機会がなかった方も、お家で気軽に宝塚ワールドに触れるチャンス！

「タカラヅカ・スカイ・ステージ」はスカパー！、J:COM、ケーブルテレビ、光テレビから視聴可能です。

少しでも気になる方は、ぜひぜひチェックしてみて下さい。もしかしたら思いがけず宝塚沼にハマってしまうかもしれませんので、その点だけご注意下さいね♡

望海風斗
宝塚歌劇』もその影響を受けつつ、先日とうとう公演が再開されました。この機会に宝塚デビューしたい！というCLASSY.読者の方に、ヅカファン歴20年の編集Mがその魅力を好き勝手にご紹介します。

今回のテーマは「雪組トップスター・望海風斗(のぞみふうと)さんについて」。今や5組の中で最年長トップとなり、人気も実力も随一となった望海さんについて、ピンポイントで語っていきたいと思います。ちなみに本当に望海さんへの想いをとうとうと述べてるだけなので、有益な最新作の感想などはありません、ご了承ください。
望海風斗(のぞみふうと)さん・2003年入団の89期生。花組に配属。その後2014年に雪組へ組替えし、2017年に相手役・真彩希帆(まあやきほ・98期)さんを迎え、雪組トップスターに就任。劇団屈指の歌唱力を持つトップコンビとして人気を博し、2021年4月に真彩さんとともに退団することが先日発表された。

①望海風斗さんの魅力
望海さんの魅力はごまんとありますが、長らく望海さんのファンをしている友人にどこが好きか訊いたところ、論文のような長さのテキストを送ってくれたので、その一部を抜粋して紹介したいと思います。

【歌】 ・うまいってことを忘れるくらい歌がうまい。だから毎回公演中に突然気づく「歌、うまくない？」
・特に歌い出しとビブラートが好き。音は空気に乗って鼓膜に届くけど、その過程に全くストレスがない。まるで凪みたい
・発音ひとつひとつが明瞭なのに、耳にきつい音が全くない、力みが全然ない
・ロングトーンがはちゃめちゃに強い
・『ファントム』(2018年)で、クリスティーヌに顔を見られておいおい泣きながら銀橋で歌ったとき、感情が声に乗ってどんどん大きくなって、劇場の壁が吹き飛んでしまいそうな感覚になった

【お芝居】 ・いつも徹底して古き良き男役の良さがある。「これVHSで見たやつ…宝塚だ…」という気持ちになる
・さりげない仕草がどれをとっても美しくて無駄がないのに、余韻も残してくれる
・男役へのこだわりや憧れ、そこに至る宝塚の歴史を見るよう

【ダンス】 ・トメハネが明確で迷いがない。その潔さに痺れる
・音の取り方が天才。『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』(2020年)のフィナーレでふわっと舞い降りるとグロッケンが最高のタイミングで鳴って、「なんという夢か…」と驚いた

宝塚大劇場、そろり再開　花組新トップ柚香光お披露目公演
宝塚歌劇団は１７日、兵庫・宝塚大劇場で花組新トップスター、柚香光（ゆずか・れい）のお披露目公演「はいからさんが通る」（９月５日まで）を上演し、３月９日以来、１３０日ぶりに公演を再開させた。

　同公演は当初、３月１３日に開幕予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止に。ようやく大劇場お披露目となった柚香は「私たちの公演がどのような日々を重ねていけるかによって宝塚歌劇だけではなく、エンタメ業界にも影響してくると思うので、責任を感じ最善を尽くしたい」と自粛が続いたエンタメ界の復活にも目を向けた。

　劇場内ではオーケストラ演奏はせず録音を流した。客席を使った演出はなかったが、ハグやお姫様抱っこのシーン、大人数が舞台に立つ場面も多々あり、通常と違和感のない演出に。ただ、最後の大階段は、ラインダンスの下級生は参加せず。関係者によると、舞台上は６０人以上にならないように調節したという。

　生徒へのガイドラインも策定。ファンとはもちろん、２人以上の会食を禁止した。２５５０席ある座席はソーシャルディスタンスを守るため１２７４席まで間引き、通常１４０枚用意する立ち見券は２０枚までにとどめた。この日のチケットは完売となった。