渋野日向子、奇跡の大逆転V後の148文字投稿に8万大反響　「いい時も悪い時も…」と感謝

優勝後にSNSで感謝の投稿「沢山の方々に支えられてるんだと…」
　女子ゴルフのデサントレディース東海クラシック最終日は22日、AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子（RSK山陽放送）が8打差をひっくり返す、奇跡の大逆転優勝を果たした。爽やかな秋のシブコ・フィーバーを吹かせた20歳は試合後、インスタグラムを更新。大逆転Vを切り取った印象的な2枚の写真とともに148文字でファンに感謝をつづった。

やはり、この20歳はただものじゃない。20位から出た渋野が8バーディー、ノーボギー、圧巻のゴルフで大逆転を演じて優勝。愛知に旋風を吹かせた。国内ツアー3勝目で史上2番目の速さで獲得賞金1億円に到達。賞金女王も視野に入れ、華々しい優勝となったが、試合後に早速、インスタグラムを更新していた。

　まずは2枚の写真を公開。紺のポロシャツに白のキャップで優勝トロフィーを手に持ち、シブコ・スマイルを咲かせたシーン。もう一枚は、16番パー3で厳しい位置からチップインバーディーを決めてガッツポーズを炸裂させ、その後方でギャラリーがバンザイしながら熱狂する印象的なものだった。

　投稿では「デサントレディース東海クラシックで優勝することができました」と報告。「いい時も悪い時もどんな時も応援してくださってありがとうございます　沢山の方々に支えられてるんだと、凄く実感しています」と応援に感謝した上で「もっともっと強くなれるよう、また来週から頑張ってまいります　これからも応援よろしくお願いします。本当にありがとうございました」と謙虚な20歳らしく記していた。

　投稿から1日でおよそ8万件の「いいね！」が集まるなど、さすがの人気ぶりを見せている渋野。全英オープン開幕前に1万人前後だったフォロワーも25万人に突破しそうな勢いだ。コース上でも多くのギャラリーの後押しを力に変え、初の賞金女王に向けて全力で突き進んでいく。

8バーディこう取った！8打差逆転Vの渋野日向子 記録の“11打差”知り「そんなんあったらちっぽけな…」

　渋野日向子選手が、首位と8打差から奇跡の大逆転で見事優勝。圧巻のバーディラッシュでした。

　首位の申ジェ選手と8打差と大差をつけられた20位タイで最終日を迎えた渋野日向子選手。それでも、大勢のファンが声援で後押しします。

　まずは4番。7メートルのロングパット。この日、初のバーディを奪います。笑顔が印象的な渋野選手ですが、この日は試合に集中し表情を変えません。

　続く5番・パー5のロングホールではアプローチをピンそばにぴたりとつけると、これをしっかり決めて連続バーディ。そして、6番ホールでも3連続バーディと猛チャージをみせます。

　9番・パー4のセカンドショット。これもピンそばに決めて。前半だけで4つのバーディを奪います。

　渋野選手、18日の練習ラウンドでは…。

渋野選手：
「前からなんですけど、『チャーシューメン』って言いながら打ってます」

　さらに19日、レジェンド・樋口久子さんと同じ組で回ったプロアマ大会でも…。

渋野選手：
「ソフトボール始めたのも7歳ですし、ゴルフ始めたのも7歳」

樋口さん：
「いまでもソフトの方が好き？」

渋野選手：「はい(笑)」

　そして、大会初日。同じ世代の原英莉花選手とこんな場面も…。

渋野選手：
「今考えたのはさ、かき氷に青汁入れたら絶対おいしいじゃん」

原選手：
「やって飲んでよ（笑）」

渋野選手：
「飲まんけど（笑）」

　と、終始まわりを笑顔にする渋野選手でしたが、最終日の22日は笑顔がない「真剣モード」の渋野選手。ギャラリーもなかなか近づけない、いつもと違ったピリピリとした雰囲気に。

　そして後半の10番も集中力は途切れません。8メートルのバーディパットを沈め、早くも5つ目のバーディを奪います。

　さらに12番のロングホールでも深いラフからアプローチをぴたりとピンにつけ。この日、6つ目のバーディを奪います。

　渋野のチャージは止まりません。15番でも第2打でグリーンをとらえることはできませんでしたが、続く第3打でしっかりピンそばに寄せて、またもバーディ。8打差から遂にトップに並びました。

　一気に単独首位へ…と期待がかかった16番パー3のティーショット。グリーンをはずし、ボールは深いラフへ。勢いもここまでかと思われましたが…。第2打のアプローチで見事なチップインバーディ！思わずガッツポーズも飛び出し、この日8個目のバーディを奪って単独首位に躍り出ます。

　舞台はいよいよ、最終18番ホールへ。そして迎えた渋野選手のセカンドショット。見事グリーンに乗せ、前日につづき、バーディフィニッシュを狙えるチャンスを迎えますが…惜しくもパットがカップに嫌われた渋野選手。全英女子オープンで見せたガッツポーズは空振りに。

渋野選手：
「入ったと思ったんですけど、全英みたいには入ってくれなかった。入れよ！と思って(笑)、ちょっと悲しかったです」

　それでも自己ベストの64でホールアウト。そして、首位の渋野選手を追う最終組が18番ホールへ。すでにホールアウトした渋野選手は、プレーオフに備えパターの練習に。

　1打差で渋野選手を追うテレサ・ルー選手が、最終18番でバーディパットを外し、これで渋野選手の大逆転優勝が決まりました。

＜優勝インタビュー＞

Q.11打差の逆転はツアーで1度ありますが、それに次ぐ大きな逆転となりました

渋野選手：
「11打差ってすごいですね。そんなんがあったら8打差ってあんまり…、ちっぽけな感じで（笑）」

Q.獲得賞金がこれで1億円突破しましたが、次の目標はどうしましょう？

渋野選手：
「たぶんもう皆さん思っているかもしれないですけど、賞金女王かなと思います！」