阪神・矢野監督が佐藤輝の２軍戦出場を明言　広島３連戦の延期を受けて　阪神・矢野耀大監督（５２）が２１日、広島に計１０人の新型コロナウイルス陽性者が出たため、敵地での３連戦が延期となったことを受けて、マツダスタジアムでの練習後に代表取材に応じた。一問一答は以下の通り。
－－今年は今回のような理由での中止もあり得る
　「どこに出てもおかしくない状況だと思うし。広島とか、佐々岡さんとか大変。去年もここまでではないけど、うちも経験したんで。大変だろうなっていうのと、もちろんうちからするとね、やりたかったし」
「この１試合ならあれやけど、３試合流れるのも、複雑な部分もあるけど、プラスに捉えてね。体も休められるし、野手はファームで試合に出て、調整しようかなと思っている」
　－－先発ローテは
　「ローテーションも大変やし、考えてやっていかないとダメなんで。再編成というか、そういうふうにしていく形になると思う」
－－佐藤輝は２軍戦出場
　「出るよ」
　－－最近当たりが止まっていた。疲れもある？
　「打てないイコール疲れではないと思うし、１年間やっている中で毎日打てるわけではないので、波とかあって当然なので。１年目なので、経験したことがないので。疲れもあるし、相手も研究してくることがあるから。毎試合結果を残してほしいけど、一喜一憂しない方がいいと思う。俺らは当然あることやと思ってるけど」
　－－ファーム２試合を有効的に使う？
　「うん」

阪神・矢野監督、大誤算２勝８敗「ちょっと苦しい」　開幕１０戦ワーストタイ
（セ・リーグ、中日５－０阪神、１回戦、中日１勝、３０日、ナゴヤＤ）どこまで極貧やねん！　阪神は中日に５安打零封負け。開幕１０試合を２勝８敗とし、１９９１年以来、球団ワースト記録となった。１試合平均１・９得点では、勝てるはずがない。首位・巨人とは早くも５・５ゲーム差。矢野燿大監督（５１）の嘆き節は止まらないが、もうええ加減、どうにかしてくれ！

　ホームが遠いどころか、三塁も踏めなかった。好機を作っても一瞬で終わる。虎ベンチの声は回を追うごとに消えていった。１試合平均１・９得点で勝てるわけがない。打つ手もなくなった矢野監督は意気消沈していた。八方ふさがりの状況に追い込まれた。

　「う～ん、これだけみんな悪いとね。本当にちょっと、苦しい状況ではある。何とか変えたいんだけど、なかなか突破口がみえないんで」

　最大の勝負手は１点を追う七回２死一、二塁だった。好投していた青柳に代打・大山を選択。ベンチでは経験豊富な福留や、柳と昨季８打数５安打の高山もいたが、「（福留と高山には）絶対に左（投手）がくる」と相手の動きを見込んだ。しかし、大山は三ゴロ。助っ人陣も不発だった。四回１死一、二塁ではサンズが三ゴロ併殺。八回１死一塁で糸井も二ゴロ併殺。今季最多の３併殺を頼みの綱が演出し、２度目の零封負けだ。

上積み？「無限大やろ」阪神・矢野監督、６日５１歳の誕生日「もっと成長したい」

６日に５１歳の誕生日を迎える阪神・矢野燿大監督が５日、報道陣の取材に応じた。お祝いのケーキを前に、監督としての２年目の上積みを問われると「無限大やろ。そうやって思ってやらんとやってられへんぞ、俺も」と力強く断言。『∞（無限大）』のパワーで挑戦し続ける姿を、選手にファンに、見せ続けていく。
　幾つになっても挑み、乗り越え続ける。その背中を多くの人に見せ続けて、チームを前へ前へと推し進める。一年一年が勝負の年だからこそ、一つ年を重ねた矢野監督は「∞」の成長を誓った。
　「俺ももっと、もっと成長していきたい。やっぱり選手を前に向かすことができるようなことがやっていきたい。今のままではやっぱり足りないと思う。まだまだ元気で、成長したいなと思っております」
　指揮官としては２年目を迎える。「監督」としての上積みを問われると、こう言いきった。
　「無限大やろ。そうやって思ってやらんとやってられへんぞ、俺も。自分の限界がここやと思ったらちょっと面白くないから。俺も挑戦していなかったら選手たちは付いてきてくれんから。自分の可能性はあると思う」
　どんなときも挑戦だけを良しとし、挑まない姿勢を見つければ公然と苦言を呈してきた。ともに喜び、就任１年目でのＡクラス入りを果たした。もっと高みへと導くために。他の誰でもなく、指揮官は自分こそが「無限大」の成長をする必要があると、自身に言い聞かせて誓いを立てた。

５０歳は、電撃的に監督就任したばかりの慌ただしい日々の中で迎えた。孔子の「論語」では数え年の５０は「天命を受ける」とされる。最下位に沈んだチームを託され、矢野監督も「（天命を）受けたやん」と背筋を伸ばした。翌１２月７日にはオリックスから国内ＦＡ権を行使していた西が虎入りを表明。「１日遅れのプレゼントをもらいました」と顔をほころばせていた。あれから１年－。チームに芽吹く“前向きの力”を確かに感じながら、自身の無限大の成長で、さらに虎を強くしていく。
　「俺が背中を丸めて暗く野球することはないと思うので。自分が旗振り役やと思うので。それは変わらない、楽しく。苦しいから楽しくっていう。苦しく思うんだったら楽しもうっていう」
　全員で成長するために、誰より成長するつもりだ。先頭に立ち、最高に楽しみながら、挑む姿勢を見せていく。
★金本前監督ら有名人ズラリ
　１９６８年１２月６日生まれの矢野監督。プロ野球界での“同級生”には前阪神監督・金本知憲氏（４月３日）や元阪神の下柳剛氏（５月１６日）、ドジャースなどで活躍した野茂英雄氏（８月３１日）、前広島監督の緒方孝市氏（１２月２５日）、ヤクルトの高津臣吾監督（１１月２５日）らがいる。また俳優の渡部篤郎（５月５日）、内野聖陽（９月１６日）、女優の菊池桃子（５月４日）、鈴木京香（５月３１日）、大塚寧々（６月１４日）、松下由樹（７月９日）らも６８年生まれの同世代。